『ストレンジ・フルーツ』東京グローブ座公演

5月3日、先週の金曜日から始まった増田貴久主演舞台。ここまでの感想など書き留めておこうと思います。
ネタバレありますので、まだ観劇されてない方は絶対に読まないで下さいね。




僕の考えた 僕の作った物語の中だから 大丈夫だよ。

それがこの舞台全部を貫く優しいメッセージだと感じました。
そして、冒頭の美しい音と光のアートは、ハリーが考えて千葉が完成させた「誰も死なないストレンジ・フルーツ」で、現実のカナは今ごろアメリカかどっかで心臓手術を受けてるに違いない!あの一億で!

ハッピーエンド好きな私は今、そんな風にこの物語を補完しています。何度観ても、ラストの千葉とカナが思いを伝え合うシーンでは泣いてしまいます。

この切ない物語が、あのシーンで昇華して美しいストレンジ・フルーツが完成した、と感じて。それはやはり、逆再生で観てきた自分には、これから二人に何が起こるか分かっているからこそで、この構成を採り入れた脚本の妙味と、この難しい構成を的確に描いた演出の手腕、そして役者の皆さんに唸らされます。千葉も難しいですが、エキセントリックなカナも相当難しいと思いますし。

小栗さんの「 増田くんの光がこの物語を特別なものにしていると思います。」 という呟きが嬉しいですし、とても共感します。増田くんを、この舞台の主演にしてくださって、心の底から感謝いたします。ほんっとに!ありがとうございました!


それにしても!「気持ち絞った」と宣う増田さんのボディが素晴らし過ぎ!そしてその声は台詞に説得力を与える相変わらずの素晴らしさ!私は完全に千葉中毒です。