SATC

#92 決断のとき

いよいよ、キャリーとその仲間たちの長い物語も残り3話となり、急展開を見せました。
ディナー・パーティの支度をしながら、アレクサンドルはキャリーに「一緒にパリに来てほしい。」と言います。奇しくも以前、付き合っていたビックがパリに去ったことがあり、でも彼は一緒に行こうと言ってはくれなかったことを思い出すキャリー。
しかし、ディナー・パーティのアレクサンドルは、ミランダじゃないけど、お高くとまってヤな感じ…。サマンサのいつものトーク(でも、スミスが戻ってからは使ってないのよ〜v、それは嬉しいな、って、さりげなく激しく惚気てるサマンサとスミスが可愛い〜!)に呆れた風だったし、ビリー・ジョエルにくらいノってヨ!ニューヨークに居るんだから〜。
正直、私はミランダにほぼ賛成ですね。男について1人も友達のいないパリに行って、仕事もなくて、それでキャリー・ブラッドショーとして存在し続けられるものか?ただキャリーの心情としては、ミランダもシャーロットもサマンサさえも、家庭的なものを得ていっている最近の状況を考えると、今まで通り「ニューヨーク・シングルウーマン」コラムを書き続けるのは、確かに辛過ぎるだろうとも思います。あと2話でどこに落としどころを持っていくのか、非常に気になります。
それにしても、ヴォーグのパーティでのディキシーのシーンは衝撃的でした。窓際に立った時から、「あああ、まさかこれは、ホテルニューハンプシャー*1??」とびくびくして見てたんですが、予想に違わず彼女は足を滑らせて落ちてしまいました。で、今回の原題がSplat!*2ですよ?ひえ〜クワバラクワバラ。シニカル過ぎるんではないかと、日本的予定調和主義としては思うわけですが、この死がキャリーにパリ行きのフンギリをつけさせました。
しっかし、アレクサンドルは本当にイヤミくんですわ〜。レフトバンクにアパートを持ってるんだ、ですって!このアパートって、日本で言うアパートなんかじゃなくて、いわゆるアパルトメントってヤツなんでしょうね〜。しかもパリ左岸ですよ?サンジェルマン・デ・プレとかカルチェ・ラタンとか…。下手すると、ベランダからセーヌとかノートルダムのバラ窓が見えたりするんじゃなかろうか??くぅ〜〜〜っ!私が住みたいですヨ、まったく。
ディキシーのお葬式で、彼女の最後の言葉は「退屈すぎて死にたいわよ。」だったと話し、仲間たちと「一つの時代が終わった。」としんみりする4人。これは製作者側のSATCが一つの時代を作ってきたという自負心の表れと感じるのは穿ち過ぎでしょうか?
ラストでキャリーとミランダは大喧嘩します。「ニューヨークでずっと自分の人生をネタにして」いくより「彼と行って自分の人生を生き」たいと叫ぶキャリーに向かって、「あの男の人生」だと諭すミランダ。でも、夢を実現させてくれる男を見つけたのだ、と疑問を封じ込めるキャリー。そして来週は「友情は永遠に…」(An American Girl in Paris (Part Une))"楽しみに待ちます〜。

*1: keep passing the open window. John Irving

*2: ピシャッ[バシャッ](という音).